Regrets

今日の出来事やゲームの話などいろいろ

レビュー@Succubus Rhapsodia

今回のレビューは「Succubus Rhapsodia」です。

例によってエロゲであることと多少のネタバレに注意してご覧ください。


・シナリオ
師匠である魔女ラーミルが突如目を覚まさないまま、すでに数日が経った。
一向に意識を取り戻さない事に不安を感じたラーミルの弟子、ロウラットは
師匠の研究室を探し、そこで不可解な記録を見つける。

『夢干渉』

これは夢。ただの夢想。"
夢干渉と題された研究記録は、師匠らしくもない、
極めて雑感のような内容しか記されていないものだった。

ロウラットが目を覚ました時、辺りは混濁した夢の世界だった。
この世界は、妖艶な姿を持つ「夢魔」と呼ばれた脅威が蔓延る魔性の地。
彼女らは只々人間を誘惑し、廃人へと変える堕落の導。
ロウラットの夢は、彼女らによって淫靡で塗り潰されて行く。
その果ては、狂乱の夢か、安寧の現実か。

――金色の夢魔は、返事を期待していないように言い放つ。
「ばかね。夢が現実で無いはずがないでしょう」
※販売サイトより引用

目を覚まさない師匠を助けようとしたら
不思議な世界に迷い込み
そこで冒険をしていく感じですが
別にお師匠様は敵に捕まったりもしていないし
あくまで脱出方法を探すのが序盤の流れです。

中盤から明らかになる要素で
シナリオの流れは少し変化するが
面白さより面倒さが強い謎解きや
名有りキャラの出番/見せ場に欠け
ただただ「夢の魔力で行ける場所を歩くだけ」
緊張感も先が気になる事も無い
ひたすらに退屈なシナリオだった。

エンディング分岐も大差が無い癖に
面倒な手間と共通部分の繰り返しが目立つ。
肝心な所を濁し、ごまかしすぎて
考察しようにも結果が見えないのも難点。


・システム
ツクールXP製のRPG
お互いにエッチ行為で戦う
セックスバトルと言われるシステムで
かなり昔の「サキュバスクエスト」
(以下SQ)に似た……というより
かなり意識した作品になっています。

ただしあくまで意識しただけで
サークル的な繋がりがあるわけではありません。
(音楽担当だけ?同じ方もいる模様)
SQDTやSQ自体が大好きで
続編を待ち望んだ人には残念かもしれませんが
その話は本作の完成度とは関係ないので
素直に本作を楽しみましょう。

・基本
4部位への攻撃と挿入による特殊スキル。
弱点属性やそれに伴う連続攻撃
他にバフデバフや補助的な魔法類
背面から触れば有利なシンボルエンカウント
戦闘中のダメージ倍率等に関わるムード
SQ系と似ている or 同じ部分は多いです。

変化や強化された要素も多くあります。

・強化/変更点
例えばホールドやレジストです。
ホールドは手足口を縛り
特定の行動を封印するだけだった要素が
胸で挟む/口で咥える/顔面騎乗など
特殊な技を伴う拘束になり
レジストはボタン連打から
表示される方向キーの順入力になりました。
どちらも雰囲気と演出の双方で
強化する形になっていたと思います。

純粋な強化とは言えないと思いますが
他ゲームでいうHPとMPも独自仕様で
HPはEPと呼ばれ、そのまま耐久値ですが
MPはVPとなり、スキルでの消費に加えて
戦闘不能時に消耗したり
夢魔の食事として扱われる
第二のHP的な面も持ちます。
このVP制がSQと違う部分です。

・夢魔の仲間化
本作は敵である夢魔を仲間にする事が可能。
(SQDTの開発停止?な最新作でもあった)
同キャラでも性格/一人称/弱点に差があり
色違い+特性違いのレア版も存在。
キャラの種類毎の個性も一応はあり
レベルアップで上位の姿になる
進化的な要素のあるキャラも少数います。

パーティは主人公1人と
仲間の夢魔が3人までの合計4人まで。
しかし戦闘に出せるのは
主人公と仲間1人まで
ターンを消費して夢魔側を交代は可能で
役割分担や戦闘不能時の交代は可能です。

・満腹度
仲間の夢魔は満腹度の概念があり
移動時の歩数に応じて減ります。

減少で弱体化、0で暴走し一時的に敵対します。
演出的な物で、倒しても相手が戦闘不能になるのみ
ロストなどは無く負けても通常時と同様。

夢魔毎に満腹度の減る頻度と
減った満腹度を回復させるのに必要な量の差があり
主人公がVPを与えて回復が可能。
所謂、燃費的な物として
個性の演出に役立っています。


・キャラ

・ロウラット
本作主人公で青年らしいが
SQと比べてもかなりショタっぽい見た目に感じ
台詞の無いタイプで自己主張弱め。

魔法使いの弟子だが魔法は不得手で
戦闘と探索ばかりの意外な肉体派。
一方でステはVP以外は低く
ただの餌になる場面も……

・ラーミル
本作のヒロイン?
主人公の師匠である魔女で真面目っぽい。
公式サイトの紹介では巨乳?なものの
立ち絵も出ないほど出番に乏しく
CGも好みじゃない不遇キャラ。

・その他
ラーミル程じゃないけど
他のユニーク夢魔も出番に乏しく空気気味。
会話などでの個性はあるだけに残念。


・問題点
本作、期待が大きかったのか
販売本数の伸びも良かったのですが
同時にかなり不満点が目立つ感じになっていました。

・装備の不自由さ
本作は装備の拡張性が低すぎる。

制限の無い"装備"は1つだけ
他は3つほど"ルーン"の欄があり
ルーンは消耗品で着脱ではない上書き型。
ステ上昇は上位品が出れば下位が無駄になり
スキル習得は自前習得と重複有りで
表記が技名しかなく効果が分からない。
入手手段の限られる物も多く適当に扱いにくい。

SQ長編/短編は装備の自由度/拡張性が高く
本作の仕様は制限するだけに感じた。

・満腹度の燃費
戦闘向き悪燃費/低性能良燃費
この関係と他の仕様が噛み合わない。
低燃費キャラは戦闘で弱すぎて
悪燃費キャラは探索時のお荷物と
ただ面倒さを強調するばかり。
仲間を全て外し、逃げ特化で攻略する人も多いとか。

対処用の道具/料理も効果が低く
入手難度や回転率が悪く空気。
結果的にパーティ編成まで固定化を招き
自由な編成の邪魔するだけと不満が目立つ。

精を与える事で好感度や珠を稼ぐため
燃費が良いキャラは今度は逆に
好感度/珠を稼ぎ難い問題まである。

アプデで減少量低下の設定が追加されたが
暴食キャラと小食キャラで
格差の是正や調整がされたわけではなく
調整が面倒だから一律で減らしたと
投げやりな印象で終わりました。

・仲間化の仕様
本作の仲間化の仕様は
ゲーム中での説明が見当たらない。

ただトーク+ムードMAXではなく
インサート後に再びトーク可能で
これを併用してハートアイコンが
3重になると高確率で仲間にできるのだが……
自分も攻略サイトで知るまでは苦行だった。

そもそもインサ後のトークに制限が無い?ため
インサート+トーク+徹底回復するだけ。
工夫よりゴリ押し推奨な感じでした。

・情報の分散
状態異常の説明やシナリオの補足などが
マニュアルや拠点にまとめられていない。
ただでさえ面倒な移動/探索なのに
それらの説明まで各地に分散している。

プレイヤーがゲームに慣れる前に
無理やり情報をたれ流しても覚え難いばかり
分かりやすい作品はこの手の説明は
「後からまとめて参照可能」な例も多く
やはり不便な印象が強い。

・運ゲー要素
敵は異常付与/能力低下を使うのが基本。
一方の味方側は完全耐性に乏しく
装備の拡張性も低いため耐性を揃えるのが困難。
各状態異常は結果的に行動妨害に繋がるものばかりで
エロいを超えて不快過ぎるレベル。

魅力のはずのホールドレベルも同様で
ホールド中にSS(クリティカル)発生で強化されるはずが
敵SS誘発の容易さが目立ち
味方側が活用するには結構な手間が必要。

合成や交換用の素材集めも
採取は作業的な運ゲー+他の問題と相性が悪い
敵のドロップ狙いは確率が厳しすぎる。
(しかも超強いとも思えない)

・戦闘の長さと多さ
前述の要素に加え
シンボルエンカウントなのに
回避困難/不意打ち奇襲上等な
マップ構造+配置が多すぎる。

不意打ちで敵の先制攻撃から
異常/能力低下で始まるのが本作の基本。

逃げで対応しようにも
逃げた後の「半透明シンボルに判定が残る」
という仕様で的確に道を塞ぎ
この仕様を最大限に活用するため
主人公を高頻度/高速で追従するシンボル達。
やはり悪意しか感じません。

戦闘頻度/満腹度の問題で
VP消費行動を使い難い事も重なり
スキルを使い難く、ますます戦闘が長期化
そんな中で探索や採取を強いられれば……
ここまで美しい悪循環はそうそう無いでしょう。

・シナリオや探索
空気すぎる主人公と名有りキャラ
次の目的地の提示も弱く
各地の探索もブツ切りで次へ行く形の連続
主人公に台詞が無いからこそ
他の説明役やらイベントでの動きで
しっかりと意思などを見せる必要があるのに
それすらも感じられない。

主人公の台詞無しでも代弁者がいたり
流れやヒントも分かりやすかったSQ長編
短いながらもキャラが立っていて
やはり次への導線も本作よりマシだったSQ短編
リスペクト元と比べると
劣っていると思うし、対処法もあったと思う。

・純粋なボリューム不足
まず敵の種類から少ない。
色違いや進化対応キャラすら乏しく
SQにいたような蛇/人魚/鳥/トカゲ/兎/精霊もいない
進化で変化するのも他で出るキャラでしかなく
進化限定の姿じゃないのも物足りなさの原因だろう。

シナリオも引き伸ばしに感じ
魔力扉用の仲間集め
レベル上げ/素材集め/金策/好感度など
どれも手段の多様性に乏しく
結果的に作業感が増すばかり。

固有台詞(口上)の無いキャラも少なくない
おかげでキャラの掘り下げが無く
絵が好きでも性格が分からないキャラも出る。
結果的に好きになる機会を逃してしまう。

・バグや完成度の低さ
致命的なバグから口上追加
果てはパッチによる不具合追加まで
履歴を見るだけでゲンナリなバグと修正の山

アプデ頻度自体は高いが
原因を考えれば褒められない。

・その他調整不足
調べるとダッシュが同じボタンで
意図せぬダッシュで不利を背負うとか

自動回復量でのEP回復が多く
EP回復アイテムをほぼ使わないのに
VP回復は自動回復が弱くアイテムも高価とか
(そもそも回復量も低すぎ)

ダメージ計算式や乱数の幅も疑問。
ステータスの高低があっても
低い方が平然と高火力を出したり
同技補正無しで50~450と9倍も火力差が出たり
攻略サイト等では10倍以上の幅の報告も……

・エロの好み
胸弱点に貧乳/巨乳の区別が無い
(SQもだったけど)
巨乳好きなのに貧乳にクリティカルされても……

そもそも敵AIが賢くないため
弱点狙いをしない、スライムが服の着脱を繰り返す
非エロ技での能力低下や異常付与が多いのも
エロ戦闘とは呼べずテンションは上がらない。


・エロ
セックスバトルのため戦闘=エロ
ただし画像はただの立ち絵が基本
差分は脱衣/精液は完備なものの
目玉のホールドで変わるのは
技/キャラ共に一部ユニークのみ。

戦闘に絡むため文章の長さは設定可能なものの
長いとテンポが悪く短いと物足りない

プレイしていた1.08では
任意の相手と戦える要素は
ベッドイン/満腹度0のみで
通常戦闘と仕様が違う、手間が面倒。
一部ボスキャラは上記では戦えず、図鑑や回想も無い。

単純に昨今のゲームと比べると
差分の物量や動画も無く
セックスバトル形式ゆえの不便な点もあり
少々古臭いと感じる面もかなりあります。


・総評
希少なセックスバトル系で
あのSQの後継になるか?と期待はしていた作品。

しかし前述のように非常に不満が多く
高難易度や、やりがいを感じるタイプではなく
意地悪で不親切なだけの要素ばかり
意図的にストレスを与える作りのソシャゲのよう。
一応、新要素のホールドを使い
一方的に倒す(倒される)流れは面白く
本作の貴重な魅力だとは思う。
Cres.氏?の音楽も世間では評判は良いが
自分は元々大好きでも無いので評価しにくい。
(師匠のテーマ?は比較的好き)
残るは絵くらいだが、これは物量が少々不足。

作者がユーザー目線になりきれず
結果的に不親切になったのか
意図的に意地悪にしたか判別できないけど
修正対応や参考にしたであろう改造版SQから
意図的な意地悪仕様と受け取る人も多いらしく
アプデ頻度が高いのに印象は良くない。

SQの後継的な印象とイラストで釣り
完成度の低いゲームを掴まされた
そんな感想を語る人も少なくないし
自分としても、その気持ちも分かってしまう。

今後の改善や次回作に期待し
お布施をしたいという方を止める気は無いけど
自分以外の多くの方もかなりストレスを感じている様子
迷っているなら「アプデ改善まで様子見」をオススメしたい。

Succubus Rhapsodia

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